たこ焼き機 de 炎色反応


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 次男が夏休みの自由研究は炎色反応がやりたいとのことで、いろいろ工夫してみました。

 まずは炎色反応の元になる各イオンの水溶液を作ります。なるべく濃い液になるよう、お湯でとかします。

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まずはアルミカップで水溶液の濃度や燃料用アルコールの量を確認

 溶かした液を100円均一のお菓子用アルミカップに入れ、ついで燃料用アルコールを鍋敷の上に置いて着火。最初はアルコールの青い炎ですが、徐々にイオンによる炎色反応が見えてきます。燃えてるうちにアルミホイルを被せて酸素遮断して消火する練習も。

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たこ焼き機にスポイトで燃料用アルコールを測り取ります!

 このアルミカップを並べて5色出しても良かったのですが、ふと関西でもらったたこ焼き機があることを思い出しました。たこ焼き機は鉄板なので、熱にも強く20個ほど液を入れられるのでちょうど良い感じ。

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たこ焼き機に着火! 最初はアルコールの青い光です

 早速たこ焼き機の穴に一列ごとに各金属イオン水を3滴、さらにアルコール燃料を3mlずつ注ぎます。消化用のアルミホイルを用意して着火!すると見事に5色の炎がたこ焼き機上に乱舞すら美しい光景が見られました。

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少し待つと、それぞれし綺麗な色を見せてくれました!

左からホウ素、ナトリウム、カリウム、銅、リチウム、ホウ素、です!

 燃えた後には白い灰が穴に残りますが、吹いて洗えばすぐに取ることめができます。面白かったので2回楽しみました。

流れ橋で川遊び


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 よく四万十川とかで増水時は川の中に沈む沈下橋と呼ばれるものがありますが、うちの近くにも「流れ橋」という名でそのような橋があるようです。

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八王子浅川の流れ橋。川遊びできなくはないけど、子供のウケはいまいち

 八王子の浅川ある流れ橋は、昔はかなりしっかりした橋だったようですが、現在では工事用の鉄板を渡しただけの簡素なものな一方、結構人通りもある橋でした。

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高麗川の流れ橋。おお、こちらは雰囲気ある!

 もう一箇所高麗川にも流れ橋が。こちらに行ってみると、橋の高さもあり水もきれいなので川遊びにはベスト! 子どももすぐにライフジャケットを着て流れ橋から飛び込んだり、川に浮かんで橋をくぐったり、水遊びを開始。最後は狭い橋を自転車で渡るチャレンジも。大人でも足を地面から離して漕ぐのは難しい橋ですが、最後はちゃんとこいでました!

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飛び込む/くぐる/渡る、といろいろ楽しめる流れ橋

 川で遊びすぎプールで背泳ぎ練習する時間がなくなりましたが、たまにはそれでも良いか。

1日中 山道を歩く

 暑いので、夏のハイキングは下るだけコースを選定。

 具体的には、軽井沢駅からバスで旧碓氷峠までバスで移動、そこから横川まで降るだけのコース。旧碓氷峠には日本三大熊野の熊野皇大神社、降る途中に旧信越本線の高架橋やトンネルを通れるコースあり、なかなか見どころ満載な感じのコースを選びました。

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北陸新幹線で軽井沢駅に到着!

 友人家族と軽井沢駅で10時に合流、少し先にあるバス停まで買い物しつつ移動。軽井沢は駅ですでに標高が1000m近くあるので、出発時の東京よりも涼しく高原に来た感じがします。

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旧碓氷峠までは赤いバスで登れたので、実質アップなし!

 バス停で待っているとおしゃれな赤いバスがやってきて、峠までのバス停で満員に。

 駅前はガラガラでしたが旧軽井沢のあたりはかなり賑わってました。

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熊野皇大神社。県境にあるため、鈴と賽銭箱が長野と群馬両方にあります

 バスを降りたら、まずはすぐ横にある熊野皇大神社へ。

 ここは県境にある神社で、1つの神社にそれぞれの県側にお賽銭箱や社務所がある変わった神社です。御朱印もそれぞれでもらえますが、長野県側には日本にもここだけにしかない立体折り紙の御朱印があり、開くと神社のシンボルである御神木の折り紙が飛び出てくる仕掛け!

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境内にある大きなしなの木の御神木

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それを模して作った、日本唯一の飛び出る立体折り紙御朱印!

 また神木の横には矢を井戸に投げ込む運試しがあり次男が挑戦し見事に井戸の中へ。ついでに自分も挑戦すると、なんと井戸の横にある祠の段に乗る大当たり!?

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投げ矢で運試し。見事井戸に!

 次いで旧碓氷峠の展望台へ。登りなしと言いながら、この辺は少し登ります。とはいえ少し登っただけで横川側に妙義山含む展望が広がり、少しのアップでお得な感じです。

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旧碓氷峠展望台。ここも県境

 ここで尾根線を通るルートと旧中山道を通るルートの2つを選べたのですが、整備されてそうなルートが良いということで旧中山道コースを選択。後ほど観点が一つ抜けてたことに気付かされるのですが、それは後ほど。

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今日は1日中 山道を…いや、旧中山道を歩きます!

 腹ごなしに峠の力餅をつまみ食いしてからいよいよ下り始めます。

 少し車道を歩き、山道に入る分岐点を探していると、「旧中山道」という看板を見つけました。しかし微妙に中と山の間があいていたせいか、子どもは「え?一日中 山道?」と読み間違え。確かにそう読めなくもない。笑

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昼からビール! 電車山行ならではの楽しみ😄

 山道ではあるけど整備されてて順調に進み、地図上ではおよそ半分の地点にあたる茶屋跡でご飯に。前日に仕入れていた天一の家麺で天一を作り、軽井沢駅で仕入れた缶ビールを堪能。車使わないので運転しなくて良いのもいいコース。 

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一ヶ所だけ幅の広い沢渡があります

 さて旧中山道から旧信越本線に降りる分岐に来たのでここから沢沿いに降りるコースに。道は少し悪くなるけどそこそこ、、、と思ってたら想定外のものからの襲撃が。…ヒルです!
 見つけるたびに登山道で子供達の阿鼻叫喚、その度に出動してつまみ落とします。
 うーむ、この時期の沢コースは避けて尾根コースが良かったか。なるはやで歩いて旧信越本線廃線に向かいます。

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旧信越本線のめがね橋に到着!

 無事旧信越本線まで着いたのでようやく一息。ここからは旧線路を歩くので、しっかりしたレンガ橋やトンネルになります。個人的にはここが今回のハイキングのハイライト。

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めがね橋の上側。すぐにトンネルに入ります

 廃線ながらもしっかり作られた橋やトンネル、そして一部だけ残る鉄路に在りし日の情景が想像されます。

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何個も何個もトンネルが続きます…

 廃線に入ってみると、ハイキングコースとして綺麗に整備されておりとても歩きやすい道に。もちろんヒルもなし!

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トンネルの中も照明が付いていて歩きやすく、あまり廃線感はありません

 とはいえ綺麗すぎて廃線歩きマニア?の次男は少し物足りない様子。。。

 しかしいくつかトンネルを抜けた先に、ほんの一部だけ残っていた線路を発見してご満悦。

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線路は残ってないかと思ったら、一部だけ残ってるのを次男が発見!

 旧信越本線廃線の終点が峠の湯という温泉で、温泉&晩御飯を食べてまったりしてからタクシーで横川駅へ。

 横川駅は今も残る信越本線群馬区間の終点駅になりますが、昔は碓氷峠を登る際にアプトをつけていた駅としても有名。つい鉄道好きの次男が遊びすぎて乗り遅れそうに。

 色々ありましたが、盛り沢山な山行でした!

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横川駅もテツスポットとして満喫

東京オリンピック女子ロードレース🚲



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 多摩センターの知人宅から東京オリンピックのロードレースが観れるとのことで、2日目の女子ロードレースを観戦に訪問。

 多摩センターは12時10分から交通規制とのことで、ギリギリの12時10分に到着。ちょっと買い物をしてから観戦準備。ベランダに出てみると、ちょうどカーブする交差点が見える位置で、脚立を椅子がわりにして携帯でライブ中継を見ながら到着を待ちます。

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交差点を見下ろす絶好のロケーション!

 13時に武蔵野公園スタート、そこから10kmはパレード走行して多摩川を渡る是政橋が実際のスタート地点。多摩センターは是政橋からだいたい15kmくらいなので、そこから20分前後で来ると予想。しばらくすると交差点の歩行者の横断もストップになり、いよいよ近づいて来た様子。交通規制すら警察官からもあと10分ほどで来ます!とのアナウンスが。

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先頭集団到着!先頭はNo.48 オーストリアのキーゼンホーファー!

 その後すぐに先導車の大集団がくるけど自転車は来ず、ということが何度か続いたのち、ついに先頭集団到着!たった5人で逃げてる!

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赤白ジャージの日本代表も到着!大集団中盤に位置

 ついで1-2分で第2集団が到着、こちらもたった2台。さらに数分待っていよいよ大集団到着。開始15kmでこんなに差がついて大丈夫?

 最後は「最後尾報告車」の横断幕をつけたパトカーが通ってしばらくしたのちに歩行者の交通規制は終了。車はさらに30分程度交通規制継続。

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大集団を追うバイクのカメラマン。こちらもすごい体力いりそう!

 その後も時々TVで観戦してると、結局ここで大逃げしてたトップのNo.48オーストリア代表がそのまま逃げ切って金メダル!その結果だけでなく、137km逃げようと考えすごい精神力! いやはや、いいもの見れました。

青銅鏡製作(位至三公銘帯双雲紋鏡)


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 山梨の考古学博物館では定期的に製作体験イベントをやっており、中でも年に1-2回だけ青銅器の製作体験があります。これまで青銅剣、銅鐸も作らせていただいていて、今回青銅鏡の制作体験があるとのことで早速申し込み。2人で申し込んだら幸運にも2人とも当選。本来は大人向けの製作体験ですが父母共に参加になるので子供の同伴も相談したら了承いただき、無事工作好きな次男の追加労働力を確保(笑)。

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今回作った「位至三公銘帯双雲紋鏡」です!

 朝9時開始で、まずは歴史的背景の理解から。今回作るのは2世紀頃の中国で作られた「位至三公銘帯双雲紋鏡」というものだそうで、直径約9cm。これを大きく分けて①型造り、②鋳込み、③磨き、の3つの工程でつくります。このうち高温の金属を扱う②鋳込みは見学のみで、それ以外を体験させていただけます。 

 講義の後はいよいよ体験ですが、最初にスタッフの実演を見てから作業に入ります。

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まずは砂を使った型取りからスタート!


 元になる鏡を板の上に置き、離型剤をまぶしたのちにその上に木枠を置いて砂を乗せていきます。トンカチで圧をかけながら固めていき、最後に炭酸ガスで砂を固めます(水ガラスのまぶされた、特殊な砂だそうです)。

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砂をトンカチで搗き固めます

 これを表裏両方行ったら一度型取りした銅鏡を取り出します。その後銅を鋳込む穴と空気抜きをする穴の合計4つの穴を開け、穴から型取り部への流入溝を掘り込みます。ふたたび木枠を万力で挟み込めば鋳型の完成です。

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鋳型部分と注ぎ込む穴の部分をつなぎます

 実際には型になる銅鏡を剥がすときに表面のパターンに砂を持っていかれたりしてやり直したして、なかなか大変な工程です。

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耐火煉瓦の炉の中で既に銅が溶けています

  鋳型作りと並行してスタッフの方が銅を溶かしており、参加者全員分の鋳型の準備ができたところでいよいよ鋳込みが始まります。  なお青銅とは実際には銅と錫の合金で、錫を混ぜることで融点・粘度が大幅に下がるために鋳込みしやすくなります。作業場でも射込み前に錫を足して一気に溶解させるというやり方をしていました。

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いよいよ溶けた銅を鋳込みます!

 その溶けた銅を先ほど作った鋳込み穴に一気に流し込み、空気抜き穴からどうが出てくるまで流し込みます。なかなかこうした溶融して赤熱を発する金属を見る機会は少ないので興味深い。

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鋳込んだ砂型をトンカチで割って鏡を取り出します

 この後触れるまで冷えるのに1時間かかるため、ここで昼食休憩。近くに美味しい蕎麦屋があるのでそこでしばし人間もクールダウン。ちなみにこんな暑い真夏に何故さらに暑くなる金属溶解作業をするかというと、逆に冬にやると早く冷えすぎて銅鏡が割れやすいらしく、暑い夏の方が収率が良いそうです。

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鋳型からの取り出し

 さて昼食後は鋳型からの取り出しからスタート。万力を外してトンカチで慎重に砂の鋳型を割っていきます。うまく割れると中からはきれいに型取りされた銅鏡が出てくる…と思いきや、まだまだ砂が鏡の装飾部分の溝に埋まってて何これ状態。これをグラインダーで削り出すとしっかりパターンが転写された銅鏡が取り出せました!

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鋳型から取り出した鏡

 合わせて鋳込み穴と銅鏡の接続部の切断とラフな機械磨きをしていただいたものをいただき、ここからひたすら磨き。ちなみに青銅という名前は錆びると緑青で青くなることからの名前ですが、鋳込み直後はこのように金色をしています。

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いよいよ③磨きの工程。とはいえここからが長い!

粗い紙やすりから始め、細かいやすりであらかた傷が消えたら最後に機械でバフ磨きしていただいたら最後に研磨液で磨きます。最後の工程で一気に裏面が鏡面になるのは感動的です!

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最後に磨き粉で磨くと輝く鏡面が!

 …なお文章だとさらっとになりますが、この磨き工程がとにかく長く、次男坊連れてきて良かったと思える工程でした。何かに目覚めた次男坊はせっせと鏡を磨いてくれ、だいぶ楽させてもらいました😁!

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完成!