あまり知られてないのですが、岡山の北の方には本当にたくさんの鍾乳洞があり、洞窟王国になってます。この週末は天気の悪い予報なので、洞窟なら多少の雨でも避けられるということで、岡山の洞窟巡りに行くことに。
一つ目は岡山の旧国名を冠した備中鍾乳穴(かなちあな)。洞窟とはいえ、洞窟に入るまでは雨に降られ、また下り坂になるので滑らないよう注意して歩きます。
洞窟に入ると、目の前に大きく真っ白な洞内富士があり、圧巻です。滴り続ける地下水によって、大人の背丈以上もある、石筍の富士山が作られています。これだけでも来た甲斐ありですが、他にも素晴らしい鍾乳石が多数垂れ下がっており絶景です。
洞内の奥に少し広いスペースがあるのですが、ここは古墳時代に桃太郎(吉備津彦)が鬼(温羅)退治の作戦を立てた場所という説明があり、歴史ある洞窟でもあることがわかります。桃太郎、鬼退治にかなり苦労したらしい。
備中鍾乳洞を出ると雨は小降りになってきたので、次いで「羅生門」へ。ここは洞窟というよりは天然橋で、石を穿たれて向こう側が見える状況になってます。残念ながらくぐったり渡ったりはできず。
3つ目の洞窟は宇山洞で、ここは「ガンダムが隠せる」と言われるくらい入り口が大きな洞窟ですが、何の整備もされていない天然の洞窟のため、ヘッドランプを持って中に入ります。一部地底の川の中を歩く必要がありますが、かなり奥まで入ることができます。洞内には天然の千枚田なども見られ探検感があるので、個人的にはこの洞窟が一番良かったです。
ここからは趣向を変えて城廻りへ。宇山洞南には、現存12天守の一つとして有名な備中松山城があります。現存12天守中唯一の山城でアクセスが悪いので、シャトルバスと徒歩でようやく天守にたどり着けます。天守に着く前の山城石垣が圧巻です。他方天守は12天守の中では一番小さいのですが、それでもコンクリート作りでなく木造で残ってるのはとても雰囲気あり、行く価値ありです。ちなみに備中松山城の城主はさんじゅーろーという猫で、タイミングが合えば場内で会うことができます。
備中松山城からは南下して総社市にある鬼ノ城に向かいます。先程も出てきましたが、岡山といえば桃太郎。鬼を冠したおまんじゅう店や、道路のガードレールに桃が描かれていたりで、桃太郎を想起させる物がたくさん出てきます。
鬼ノ城は日本100名城では唯一の大陸式の古城で、テイストが全く違います。歴史的には、先程の桃太郎(吉備津彦)の敵方(温羅)が立て籠もっていた場所をさらに強化したそうで、確かに山の上にあって守りやすそうな山城になってました。
最後は岡山名物のニラオコ、カキオコを食べて神戸に帰りました。岡山は大阪と広島に挟まれてあまりお好み焼きが有名ではないですが、具材の密度の高いお好み焼きで個人的にはかなり好きな味でした!