甲府北部にある深草観音堂に、友人家族とハイキングに行きました。ここは絶壁にとても長いハシゴが掛けられていてなかなかスリリングみたいなので、挑戦してきました。
入り口は積翠寺の登山口で、まずは要害山目指して登山開始。
ここは武田信玄が生まれた場所かつ昔の山城らしく、所々に曲輪跡とか門跡が出てきて、本丸防衛の遺構が見られるのも面白い。
ほか武田家のお膝元らしく、途中に武田菱入りの軍配を持った不動明王像もあります。
それらを眺めつつ200upほどで山頂到着。
山頂は平らに慣らされていて、昔ここに何かの建物があったと想像させる場所です。
なお南側に一部の林を切り拓いたところあり、予想外に富士山の展望ある山でした。
小休止ののち、さらに尾根線を進むと道標に深草観音の名前が出てきます。子供たちからは腹へった!という声もあがってきましたが、がんばってそこまで行くことにします。
ちょっとしたアップダウンを経て深草観音のあるエリアまで来ると、見上げるような巨岩が出現し始めます。最初の岩は深草観音ではない別の岩ですが、こちらもかなり立派で基部には洞窟を使った祠があります。
全員揃ったところでもうあと100m登ると深草観音堂です。
山道の両脇に石灯籠あり、その奥に長大な鉄梯子がかけられた絶壁の巨岩が見えます!
昼ごはんの準備にお湯を沸かしつつ深草観音堂をながめますが、相当な垂直っぷり。
「あれに登るよ」と言っても子供たちからは「えー、登れるの⁇」という反応。
食後に好奇心の強い次男を連れて偵察に。鉄梯子基部まで登って鉄梯子の強度を確かめると、しっかりした太さで下の方は大人が乗っても十分な強度はありそうです。
ただ、よく見ると鉄梯子には「昭和3年奉納」との文字あり、90年前のハシゴが大丈夫なのか、逆に不安になります…。
とはいえ感触としてはいけそうなので、行けるところまで登ることに。登ってみると、梯子自体の強度は問題なさそうですが、半ばまで来ると梯子と岩壁がしっかり固定されてないのでかなり揺れるため、梯子ごと後ろに倒れるドリフ みたいな展開が頭をよぎりますが、なるべく梯子から体を離さないように登りを継続。上の方までくるとまた揺れは収まります。最後は岸壁の上部にある穴の中に入れば登頂完了!
下で見てた次男も登りたいと言うので、長男を呼んで最初のところをサポートしてもらいながら鉄梯子チャレンジ開始。
子供は体重が軽いためか怖いもの知らずなためか、中盤の揺れる部分も気にする様子なく、一気に登頂。 他の子供たちもどんどん上り始め、女の子含め全員鉄梯子登頂完遂!子供は意外にチャレンジ精神旺盛です。
ちなみに下る方法ですが、岩屋の右手に穴が開けられていて、そこから階段で降りられるようになっています。一回登ったら楽しくなってきたのか、他の子が登ってるうちに下りルートを降りて、何度も登る子どもも。うちの次男は4回も鉄梯子で登拝。。。
なお段数は52段あったと話してたので、一段33cmとしても17-18mの絶壁ということになります。改めて、すごい場所に梯子をかけられてることにびっくり。
なお上部の洞内は割と広く、7−8人入れる広さです。みんな集まったところでお参り。
下の写真で広さのイメージわかるでしょうか? 最後に掃除をしてチャレンジ終了。
深草観音堂を降りて登頂のごほうびに柏餅を食べて一休みしつつ、今後の方向を協議。
下山後の温泉を優先し、当初の石和温泉までの縦走をやめて積翠寺に戻ることに。
積翠寺まで1時間ほどで戻り、皆行きたいと言うほったらかし温泉へ向かいます。
まだ明るいうちにほったらかし温泉着。
今回はサイコロで決めたら「こっちの湯」に入湯することに。
こっちの湯の方が富士山がよく見える角度でした。
温泉後は、次男の希望で晩御飯は焼肉に。
焼肉屋には肉巻き寿司なるものあり旨かった!
時節柄か甲州ワインビーフの肉はなかったので、次回はそちらも食べたい。
みんな深草観音の鉄ハシゴをクリアできたので、またさらなる岩チャレンジができる山に行きたいですね。