深海のデメキン・メヌケ釣り


 深海のデメキンとも呼ばれる、メヌケ釣りに行ってきました。

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これがメヌケです。深海との圧力差で、釣り上げると眼が飛び出ます!


 メヌケは鯖とイカで釣るとのことで、餌作りから子どもと挑戦。スーパーで鯖の切り身を買ってきて1〜1.5cm幅に切った後、海の中でひらひらと動くよう、厚すぎる身は薄身に少し削ぎ落とし、冷蔵庫内で1日塩漬けにして水気を切って完成。ちなみに餌は釣り宿でも買え、スーパーで買えなかったイカを調達するも一箱1000円とお高い餌に。鯖だけでも作っといてよかった!

 

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鯖を切って塩で締めたものを餌に使います

 まただいぶ気温が暑くなってきたので、クーラーボックスを購入。少し高かったですが、見慣れたブランド(自転車でだけど)のシマノのクーラーボックスを購入。これが今回大変役に立ちます。

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シマノのクーラーボックス、インフィックスライト。I-CE値40



 さて当日。朝1時に起き鹿島港に出発、3時半に着いて平田さんと合流、4時から乗船開始。桟橋にはこの釣船のモットー、「No fishing, No Life」が。笑

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No Fishing, No Life!

 船は1時間ほど沖へ移動しポイントについたところで準備開始。船長の情報通り、約300mで底についたので、錘を海底の泥から抜いて海底スレスレのところに餌を流す作戦。10分ほど経って船長の合図で巻き上げ開始。初回なので感覚わからないながらも、なんだか時々負荷が変わるなあー、と思いながら巻き上げてくると、なんだか赤いものが見えて来ました。いきなり釣れてる!

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釣れました‼︎

 船酔いモード一転、まずは船の上に上げてからペンチで針を引き剥がしますが、針も魚もでかくて暴れるので一苦労。また他にも目の青いカラスザメもかかっていて外すのに時間を要し、結果2投目にはタイミング合わず。

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時折り竿を立ててメヌケを誘う

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真っ赤なメヌケが連なる、提灯行列!

 やはり朝一がいつも一番釣れるタイミングなので、その後はまたカラスザメがかかるくらいでなかなか動きがなかったところで、平田さんの方に6投目くらいで手応えあり一足先に巻き上げると、赤いものが連なって上がってきました。おー、これがメヌケを複数掛けた「提灯行列」、確かに祭りの夜に輝く赤い提灯のよう!

 普段より粘ってくれたものの、11時半で竿納、今回メヌケはこの他に1匹の4匹の釣り上げだったみたいで、そのうちの1匹を釣り上げられて本当にラッキーでした。

 

 クーラーボックスに氷をいっぱいに詰めてからひとまず近くの温泉で一風呂浴びてから遅めの昼食。ここは仮眠所もあって前泊にも使えそう。平田さんとはここでお別れして、少し追加の仮眠と道の駅での買い物をしてから帰宅。当日気温は25度を超える夏日だったので、クーラーボックス買っといたので心置きなく仮眠できます。。。

 釣り上げた後運転しながらも考えてみたのですが、今後こんな大きな魚を釣れることも滅多にないかもと思い、帰宅後長さと重さを測って60cm、2.3kgだったこと、メヌケはすぐ食べるより数日以上熟成させた方が美味しいという情報も鑑みて、魚拓を取ることにしました。

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魚拓作成開始!

 子どもの書道道具を確認したのですが、筆・墨、硯はあれど、紙は半紙サイズしかなく、全く上記のメヌケの大きさに足りません。仕方なく近所のスーパーに電話して障子紙を打ってることを確認してから購入にダッシュ! 94cm x 7.4mという無駄に大きいものになりましたが、無事購入。

 ここからはウェブサイトに出てる魚拓の作り方(直接法)をみながらの作成。まず魚の表面を洗ってからペーパータオルで包んで水分を粗どり。次いで墨を片面に塗り、切り出した障子紙を家族4人が一人ずつ角を持ち、せーので息を合わせて接地、中央部から縁の方に数回撫で付けたらまた息を合わせて剥離。こんな感じの出来上がり。 

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 この後墨を落とすのは少し大変でうろこ落とし〜エラ・内蔵処理まで行ったらもう真夜中。。。でもシマノのクーラーボックスにはまだまだ氷が7割くらい残ってたので、そのままクーラーボックスに戻して就寝。翌日の晩に会社から帰ってきてみてもまだ氷が半分以上残ってます。ここでもう一度取り出し、一緒くたにしていた内蔵をそれぞれに切り分け、またカシラと中骨を切り分け、アラ煮部分と刺身部分に選別。足が早そうな内蔵(心臓、胃)はさっと湯がいて晩酌に。心臓は柔らかい鳥レバー、胃はナマコのようにコリコリしてて美味しい。肝と卵は別途煮みにしたら、あん肝のように濃厚でおいしかったです。

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メヌケの刺身。見た目も味も鯛に近い

 3枚に下ろした身は、平日の夜に時々切り出して弾力と味の変化を確認しながら結局1週間熟成、次の週末に家族全員で刺身で食べました。前回バーナーの炙りに味を占めた長男は、炙りで食べたいとのことで、炙るとまた磯の香りも立っておいしく食べられました。

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炙りにハマった長男。なんでも炙りたがるようになりました



 トータルで見ればなかなか釣りの前後もドタバタして大変でしたが、面白い(美味しい)1週間でした。