錬金術で金メダル!

 山梨県立科学館でやってた「錬金術で金メダル!」という企画に参加してきたのですが、これがなかなか秀逸でした。

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父の日特別メニューの、錬金術で金メダル!実験

 というのは、銅メダル🥉からスタートして銀メダル🥈、金メダル🥇と徐々にステップアップして行く製作方法のためです。

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最初は銅メダルです

 さて実験教室がスタートすると、まずは手元の銅メダルを磨き粉で磨きます。まずは表面の酸化皮膜を削るためです。仕上がりの金メダルにも影響する行程とのことで、しっかり磨きます。保護眼鏡・手袋を付け、磨き粉で磨いてすすぐ工程を3回繰り返します。

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「あれ?金メダルを作るはずが銀メダル⁉︎と思ってませんか?」

と楽しく進めてくれる科学館のスタッフ

 このように洗浄した銅メダルを、メッキする工程に移ります。銅メダルの穴の部分から銅線を通して捻り、通電できるようにします。乾電池の陰極側(黒い線)と繋ぎ、硫酸亜鉛水溶液中にどぼんとつけます。陽極側(赤い線)には炭素電極が付いており、ここが最重要工程とのことで、参加者全員の準備ができたところで一斉に炭素棒を投入し、そこからきっちり1分であげます。10秒もすれば銅メダルの表面が白くなり始め、30秒も経てば完全に銀メダルになります。1分きっかりで炭素棒を引き上げ、ついでメダルの方も引き上げると、見事な銀メダルに変わりました🥈!ただ実際には、使用した溶液から分かる通り、実際には銀でなく亜鉛メッキの亜鉛メダルだったりします。

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銅メダルにメッキして銀メダルになりました!

 最後に、銀メダルを金メダルにする工程で、ガスコンロを持ち出し火をつけます。なんと、先程作った銀メダルを火で炙れば金メダルになります、との説明。メッキまでは読めてたのですが、この工程は何をするのか想像できないまま実験してみると、たしかに30秒も火で炙るとメダルが銀色から金色に変化🥇!

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銀メダルを火で炙ると金メダルに⁉︎

 実験後の説明では、表面の亜鉛が溶けて銅と合金を作って黄銅の層ができたとのこと。なるほどー。まさか合金の実験を子供向けの実験教室でやるとは想像しませんでした!

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両親分、作りました!(一個は自作ですが…笑)

 他にも科学館ではロケット実験ショー、プログラミング実験もできて次男坊は大満足でした。

 ちなみに山梨県立科学館は愛宕山という山上にあり、甲府駅から歩いて30分弱で着くことができます。また帰りに少し奥にある夢見山、大笠山という山にも軽く立ち寄ってから下山。この辺は写真だけ紹介しますが、なかなか良いハイキングコースでした。

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科学館実験&大笠山ハイキングのルート図

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夢見山山頂。展望はないですが良い名前の山

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大笠山に行く途中からの甲府盆地の展望