9歳の山(999m)・猿山@伊豆

 今日は次男坊9歳最後の日、つまり明日は10歳の誕生日。

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999mの山、猿山!

 毎年誕生日には年齢標高の山(8歳には888mの山)に登ってましたが、去年は単身赴任してたしそもそも近場で999mの山が見つからず未了だったことに気づきました。名も無いいもピークでもないかと探したら、伊豆の天城峠近くに999ピークあり、ネット情報では明確なルートがあるかは不明なものの行っている人あり「猿山」という名前も付いていそうな情報も発見。併せて八丁池とかを回れば面白いコースになりそうなので、9歳最後の日の年齢標高登山となりました。

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山頂には標識がなさそうなので、出発前に自作中

 朝起きて、まずは次男に山頂標識をつくらせてみました。ホームセンターで売ってた木100円くらいの木の板に「猿山 999m」と書かせ、フックをねじ込んでひもで吊るせるようにします。

 

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天城峠下から八丁池入り口まで行くバスに乗る。八丁池までは一般車通行止めなので助かります

 準備ができたところで出発、伊豆を目指します。伊豆縦貫道を降りて天城峠直下に水生地下駐車場というところがあり、そこに駐車します。そこにはバス停もあり、そこからバスに乗って八丁池入り口までバスを使わせてもらいます。

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いきなり鹿の大群と遭遇。豊かな森の様子

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登山道にあった立木。驚くほど盛大にキノコを育成中!

 なお当初は先に猿山に登ってから八丁池まで行って天城峠に降りるルートを想定してましたが、自由昇降区間でなく猿山の登山口では止まれないとのことで、先に八丁池を回ってから猿山経由で天城峠に降りるルートに変更。結果的にはアップの減る良い選択でした。

 歩き始めると、鹿の大群やキノコの大群生も見られ豊かな森であることがわかります。

 八丁池入り口に着くと、すでに標高1000m近くあるためかかなり涼しい感じ。苔むした登山道を登り、1時間ほどで八丁池に降りる峠に到着。

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八丁池の展望台へ!峠から徒歩1分

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展望台から見た八丁池。さわやかな高原の雰囲気〜

 峠からは徒歩2分?で行ける展望台があるとのことで行ってみると、これがなかなかの絶景で、深山の奥に光る青い八丁池、さらには駿河湾・相模湾の大展望を見ることができました。さらに八丁池へと進むと湖沿いに芝生が広がる気持ちのいい広場あり、そこで昼ごはんに。

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八丁池湖畔まで降りてきました。いい雰囲気です

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湖畔にある遺跡。苔に覆われており、ランチ場所に最適

 昼ごはん後、子供たちは池を一周したいと言って先に進んでみましたが、やはり道が途中でなくなっていて一周はできなかったとのことなので、同じ道を引き返し峠まで戻り、峠からは青スズ台という山への登り道に入ります。この山も緩やかに100upほどすれば山頂に着くのでイージーに展望ある山頂に着くことができます。山頂からは巨大な風車のある稜線含め、太平洋を望むことができます。

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八丁池から青鈴台を経て猿山へ。所々に苔むした気持ちのいい道が続く

 問題はここからで、青スズ台を降りてしばらく林道終点である猿山〜登り尾へとつながる稜線の先からは山地図上も道がなく、登山道らしき道にも「進入禁止」といった看板もあります。実際少し先に進んでみると、昔の登山道らしき道には倒木がたくさん倒れ込んできていて通れなさそうです。ただ稜線越しには進むことができそうなのでルートファインディングしながら稜線上を進みます。稜線上はやぶもなく比較的歩きやすく、一つ目のいもピークに到着します。そこからの下りは割に急な下り道になりますが、薮はないのでさほど難しくはありません。しばらく降りると先程の廃道に合流、そのあとは割にしっかりと残る廃道に沿って歩けば2つ目のいもピークが999mの猿山です! 展望はありませんが、自作の標識をつけて写真を撮るのも次男坊は楽しんでいる様子でした。

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猿山999mに到着!

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猿山山頂にて、自作の標識をセット!

 そのまま廃道を進み新山峠へと向かう予定でしたが、廃道はむしろさらにショートカットしてバスの通った林道へと歩きやすい道で降りていたので、その道で林道におりました。

 ここからはしっかりした道で安心ではありますが。天城峠まで1時間近く林道歩きをすることになります。とはいえ天城峠は訪問の価値ある産業遺産で、今のトンネルと異なり全て石組でつくられた旧天城峠トンネルは何か城の石垣のような重厚さがありなかなか見応えがあります。

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総石造の天城トンネル。ここも雰囲気ありますね

 通り抜けた北側には先程の水生池下駐車場に直降する登山道あり、降りたところがゴールです。下山後はせっかく伊豆まで来ているので、次男の希望でお寿司を食べて帰宅。お寿司も美味しかったので、良い山行でした!

 

堰堤スライダー!


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 大月の浅川地区を流れる川は浅川川というそうですが、

ここに面白い堰堤があります。形状が滑らかなカーブを描いていて、その上を水が覆うように流れていて、いかにもスライダーしやすそう。また堰堤に降りる階段も整備されててるのを発見。後日改めて準備をして滑りにやってきました。

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浅川川堰堤全景、手前側はコンクリートがえぐれて鉄筋が見えているので避けます

 準備といっても、ライフジャケットと滑るための浮き輪とソリ。ソリは雪上用のおしりに敷くタイプですが、これで十分滑るし水着の破れも防いでくれます。

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ウキワでも滑れ、有料プールみたいです😁

 いざ堰堤に降りて勝ると、堰堤の上をオーバーフローする水量は結構多くくるぶしくらいまで高さがあり、結構な勢いです。また滑らかに見える堰堤ですが、よく見ると中央部と手前側は水流でコンクリートがえぐれていて鉄筋が見えているため、引っ掛けると水着を破きそうなので奥側を滑ることに。

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YouTube撮影開始! 一丁前?です

 滑ってみると、堰堤の形がいいのか滑らかに滑り始め、また滑らかに止まる感じ。こ!まどもいろいろな滑り滝や堰堤滑りにチャレンジしてきましたが、だいたい深みにドボンで止まるスライダーなので新鮮! 一緒に行ったゆ次男も面白がって何度も滑ってました。後半はソリでなくウキワでも滑れることを見つけ、プールのようにスライダーを楽しんでました。

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滑りながら撮影! がんばってます

 また途中で私の携帯を貸して、というから何をするのかと思いきや、自分でナレーションつけながら、スライダーの一部始終を録画を開始。滑った後も、悪い滑り方などを演じてほしいと言って、そのシーンを撮ったり、と子供YouTuber状態に。

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悪い人っぽいポーズしてから演技して、と細かい演技指導も…

 帰宅後見返すと、さすがに今の子供達は日々YouTubeを見ているためか、なかなか感心するナレーションっぷり。面白いので、そのまま動画編集やアフレコ、字幕付けを一緒に作って、次男初のYouTube番組が完成。知人にも見てもらいましたが、親が作るより面白い!と大評判でした!?

 

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小菅村道の駅にある、ふるさと納税自販機
ギフト券を返礼にもらえば、店内のものと引き換えられます!

 ちなみに浅川川の奥には小菅村の道の駅があるのですが、そこにはなんと日本初の故郷納税自販機が。通常ふるさと納税は申し込んでから1ヶ月以上返礼品の到着を待たねばなりませんが、ここは自販機で処理すればお店にあるものをそのまま持ち帰れる画期的なシステム。地ビールがあったので、早速納税させていただきました!

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返礼品のFar yeastビール。おいしかったです!

 

たこ焼き機 de 炎色反応


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 次男が夏休みの自由研究は炎色反応がやりたいとのことで、いろいろ工夫してみました。

 まずは炎色反応の元になる各イオンの水溶液を作ります。なるべく濃い液になるよう、お湯でとかします。

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まずはアルミカップで水溶液の濃度や燃料用アルコールの量を確認

 溶かした液を100円均一のお菓子用アルミカップに入れ、ついで燃料用アルコールを鍋敷の上に置いて着火。最初はアルコールの青い炎ですが、徐々にイオンによる炎色反応が見えてきます。燃えてるうちにアルミホイルを被せて酸素遮断して消火する練習も。

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たこ焼き機にスポイトで燃料用アルコールを測り取ります!

 このアルミカップを並べて5色出しても良かったのですが、ふと関西でもらったたこ焼き機があることを思い出しました。たこ焼き機は鉄板なので、熱にも強く20個ほど液を入れられるのでちょうど良い感じ。

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たこ焼き機に着火! 最初はアルコールの青い光です

 早速たこ焼き機の穴に一列ごとに各金属イオン水を3滴、さらにアルコール燃料を3mlずつ注ぎます。消化用のアルミホイルを用意して着火!すると見事に5色の炎がたこ焼き機上に乱舞すら美しい光景が見られました。

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少し待つと、それぞれし綺麗な色を見せてくれました!

左からホウ素、ナトリウム、カリウム、銅、リチウム、ホウ素、です!

 燃えた後には白い灰が穴に残りますが、吹いて洗えばすぐに取ることめができます。面白かったので2回楽しみました。

流れ橋で川遊び


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 よく四万十川とかで増水時は川の中に沈む沈下橋と呼ばれるものがありますが、うちの近くにも「流れ橋」という名でそのような橋があるようです。

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八王子浅川の流れ橋。川遊びできなくはないけど、子供のウケはいまいち

 八王子の浅川ある流れ橋は、昔はかなりしっかりした橋だったようですが、現在では工事用の鉄板を渡しただけの簡素なものな一方、結構人通りもある橋でした。

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高麗川の流れ橋。おお、こちらは雰囲気ある!

 もう一箇所高麗川にも流れ橋が。こちらに行ってみると、橋の高さもあり水もきれいなので川遊びにはベスト! 子どももすぐにライフジャケットを着て流れ橋から飛び込んだり、川に浮かんで橋をくぐったり、水遊びを開始。最後は狭い橋を自転車で渡るチャレンジも。大人でも足を地面から離して漕ぐのは難しい橋ですが、最後はちゃんとこいでました!

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飛び込む/くぐる/渡る、といろいろ楽しめる流れ橋

 川で遊びすぎプールで背泳ぎ練習する時間がなくなりましたが、たまにはそれでも良いか。

1日中 山道を歩く

 暑いので、夏のハイキングは下るだけコースを選定。

 具体的には、軽井沢駅からバスで旧碓氷峠までバスで移動、そこから横川まで降るだけのコース。旧碓氷峠には日本三大熊野の熊野皇大神社、降る途中に旧信越本線の高架橋やトンネルを通れるコースあり、なかなか見どころ満載な感じのコースを選びました。

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北陸新幹線で軽井沢駅に到着!

 友人家族と軽井沢駅で10時に合流、少し先にあるバス停まで買い物しつつ移動。軽井沢は駅ですでに標高が1000m近くあるので、出発時の東京よりも涼しく高原に来た感じがします。

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旧碓氷峠までは赤いバスで登れたので、実質アップなし!

 バス停で待っているとおしゃれな赤いバスがやってきて、峠までのバス停で満員に。

 駅前はガラガラでしたが旧軽井沢のあたりはかなり賑わってました。

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熊野皇大神社。県境にあるため、鈴と賽銭箱が長野と群馬両方にあります

 バスを降りたら、まずはすぐ横にある熊野皇大神社へ。

 ここは県境にある神社で、1つの神社にそれぞれの県側にお賽銭箱や社務所がある変わった神社です。御朱印もそれぞれでもらえますが、長野県側には日本にもここだけにしかない立体折り紙の御朱印があり、開くと神社のシンボルである御神木の折り紙が飛び出てくる仕掛け!

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境内にある大きなしなの木の御神木

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それを模して作った、日本唯一の飛び出る立体折り紙御朱印!

 また神木の横には矢を井戸に投げ込む運試しがあり次男が挑戦し見事に井戸の中へ。ついでに自分も挑戦すると、なんと井戸の横にある祠の段に乗る大当たり!?

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投げ矢で運試し。見事井戸に!

 次いで旧碓氷峠の展望台へ。登りなしと言いながら、この辺は少し登ります。とはいえ少し登っただけで横川側に妙義山含む展望が広がり、少しのアップでお得な感じです。

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旧碓氷峠展望台。ここも県境

 ここで尾根線を通るルートと旧中山道を通るルートの2つを選べたのですが、整備されてそうなルートが良いということで旧中山道コースを選択。後ほど観点が一つ抜けてたことに気付かされるのですが、それは後ほど。

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今日は1日中 山道を…いや、旧中山道を歩きます!

 腹ごなしに峠の力餅をつまみ食いしてからいよいよ下り始めます。

 少し車道を歩き、山道に入る分岐点を探していると、「旧中山道」という看板を見つけました。しかし微妙に中と山の間があいていたせいか、子どもは「え?一日中 山道?」と読み間違え。確かにそう読めなくもない。笑

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昼からビール! 電車山行ならではの楽しみ😄

 山道ではあるけど整備されてて順調に進み、地図上ではおよそ半分の地点にあたる茶屋跡でご飯に。前日に仕入れていた天一の家麺で天一を作り、軽井沢駅で仕入れた缶ビールを堪能。車使わないので運転しなくて良いのもいいコース。 

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一ヶ所だけ幅の広い沢渡があります

 さて旧中山道から旧信越本線に降りる分岐に来たのでここから沢沿いに降りるコースに。道は少し悪くなるけどそこそこ、、、と思ってたら想定外のものからの襲撃が。…ヒルです!
 見つけるたびに登山道で子供達の阿鼻叫喚、その度に出動してつまみ落とします。
 うーむ、この時期の沢コースは避けて尾根コースが良かったか。なるはやで歩いて旧信越本線廃線に向かいます。

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旧信越本線のめがね橋に到着!

 無事旧信越本線まで着いたのでようやく一息。ここからは旧線路を歩くので、しっかりしたレンガ橋やトンネルになります。個人的にはここが今回のハイキングのハイライト。

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めがね橋の上側。すぐにトンネルに入ります

 廃線ながらもしっかり作られた橋やトンネル、そして一部だけ残る鉄路に在りし日の情景が想像されます。

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何個も何個もトンネルが続きます…

 廃線に入ってみると、ハイキングコースとして綺麗に整備されておりとても歩きやすい道に。もちろんヒルもなし!

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トンネルの中も照明が付いていて歩きやすく、あまり廃線感はありません

 とはいえ綺麗すぎて廃線歩きマニア?の次男は少し物足りない様子。。。

 しかしいくつかトンネルを抜けた先に、ほんの一部だけ残っていた線路を発見してご満悦。

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線路は残ってないかと思ったら、一部だけ残ってるのを次男が発見!

 旧信越本線廃線の終点が峠の湯という温泉で、温泉&晩御飯を食べてまったりしてからタクシーで横川駅へ。

 横川駅は今も残る信越本線群馬区間の終点駅になりますが、昔は碓氷峠を登る際にアプトをつけていた駅としても有名。つい鉄道好きの次男が遊びすぎて乗り遅れそうに。

 色々ありましたが、盛り沢山な山行でした!

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横川駅もテツスポットとして満喫